神奈川県は19日、東京五輪の聖火リレーで神奈川県内を走る予定だった元宝塚歌劇団雪組トップスターの望海風斗さんが辞退したと発表した。17日夜に関係者を通じて連絡があった。
望海さんは収束が見通せない新型コロナウイルスを念頭に「状況が一向に落ち着かない中、また医療従事者の方々の環境も逼ひっ迫ぱくしている中で、不安な心情のまま務めて良いものかどうか悩んだ末、辞退させていただく決断をしました」とコメントしているという。横浜にゆかりがあり、6月30日に横浜市内を走る予定だった。
県担当者は「本人の気持ちを受け止めるしかない」と話している。望海さんが走る予定だった区間は、前後のランナーの走行距離を調整して対応する予定。
県内の聖火ランナーの辞退者は、2012年ロンドンパラリンピック競泳女子100メートル背泳ぎ(視覚障害)金メダリストの秋山里奈さん、ラグビーの稲垣啓太選手に続いて3人目。