【東京五輪】バッハ会長“11度目の正直”でも開催強行 最後は精神論「逆境を耐え抜く」

バッハ会長(ロイター)

東京五輪・パラリンピックの開催準備状況を確認する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会が19日にスタートした。2014年6月に始まった当会は今回で11回目。大会前最後の実施となる。

冒頭あいさつで、IOCのトーマス・バッハ会長(67)は「選手村は安心安全な場所。東京五輪・パラリンピックは安全な形で組織される。IOCは、完全なるコミットメントを持ってみなさんと一緒に五輪とパラリンピックを万人のために安全な形で行いたい。我々はアスリートたちが五輪の夢をかなえらえるように、努力したい。安全第一の五輪・パラリンピック、日本国民の安全を担保することにつながる」とコメントした。

安全・安心な大会運営を行うために、バッハ会長は医療体制の充実を約束。「追加的な医療スタッフを用意する。医学的なオペレーションやコロナ対策の実行をサポートするために」と説明し「世界保健機関(WHO)は確信を持っている。IOC、開催都市である東京、それから日本政府は正しい決定を下すだろうと思っている。リスク管理が担保されることを信じている。選手村に入る人の75%がワクチンを打っている、もしくは打つ用意があるので、(接種率は)80%を超えるだろう」と自信をのぞかせた。

その上で「安全で安心な大会を開催するためにフォーカスするべき。我々も一生懸命努力している。アスリートのために努力をする。安全安心な大会を可能にするのは、日本のみなさんの粘り強さの精神と逆境を耐え抜く能力を持っているからだ。日本の美徳に感謝したい。7月23日の開会式のときには世界の方々とともに祝うことになるだろう」と締めくくった。

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