男子ゴルフ元世界ランキング1位のリー・ウエストウッド(48=英国)が、東京五輪辞退を表明した。最新の世界ランキング21位で英国勢4番手となっており、6月末時点で各国の同ランク2番目まで与えられる出場権を得られない可能性もあるが、たとえ出場できたとしても東京行きは見送るという。
英放送局「BBC」によると、ウエストウッドは「五輪前後で出場しなければならない大会が多い。8週間で7大会を戦うことは簡単ではない。五輪出場資格を得られるかもしれないが、7月の欧州と8月の米国ででの日程の間に休みを取る必要がある」と説明した。
東京五輪直前には英国で「スコットランドオープン」と「全英オープン」に出場。その後、8月上旬に米国で行われる世界選手権シリーズの「フェデックス・セントジュード招待」を予定。さらに米ツアーのプレーオフシリーズが9月上旬まで続く。英国と米国開催の合間に日本に立ち寄るのは、負担が大きいと判断したわけだ。
すでに世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(36=米国)やアダム・スコット(40=オーストラリア)らも東京五輪辞退を表明しており、韓国紙「スポーツソウル」は、2人のトップ選手辞退や東京五輪に向けて各国選手団の事前合宿キャンセルが相次いでいる状況を踏まえて「新型コロナウイルス感染拡大の恐怖から抜け出せない日本が四面楚歌に置かれた」と伝えた。