無実の井岡一翔がJBCに再発防止と謝罪要求「検査の不備、情報リーク、全ての責任がある」

会見を行った井岡一翔。左は服部弁護士

昨年大みそかに行われたボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでのドーピング検査で禁止薬物が検出された王者の井岡一翔(32=Ambition)について日本ボクシングコミッション(JBC)の倫理委員会は19日、「アンチ・ドーピング規定を含む諸規則に違反し、または刑罰法規に抵触する行為をおこなったと認定することはできない」との結論を発表した。

これを受けて井岡は以下のコメントを発表した。

私は禁止薬物を摂取していません。

今回、そのことが立証されました。

このような騒動が生じ、私や田中選手が巻き込まれる結果となった責任は、JBCにあります。JBCの尿検体の保管、検査手順、ドーピング規定、いずれも不備が多々ありました。

私の尿検体から大麻やエフェドリンの成分が検出されたのは、尿検体保管の不備に伴う尿検体の腐敗が原因です。

JBCには、保管、検査方法に不備があること、私に報告することなく警察に通報したこと、マスコミに対して情報をリークしたこと、など今回の騒動を生じさせた全ての責任があります。

私は、JBCに対して、このような騒動を生じさせた責任を認め、私や田中選手を含めた関係者一堂に対して謝罪し、かつ、二度とこのような不手際が生じない体制を整備することを求めます。また、私は、一部マスコミに対しても、私に関してなされた謝った報道を訂正することを求めます。

私のように不正を疑われ、不要な手続に巻き込まれるような選手は、二度と現れてほしくありません。私が最後になってほしいです。

最後に、私のことを信じ続けてくれた家族、ファン、そして、関係者の皆様に、感謝申し上げます。

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