巨人の救援陣が大誤算 1イニング9失点に原監督「我々がしっかりするということでしょうね」

険しい表情でグラウンドに歩を進める原監督

巨人の原辰徳監督(62)が、2―10で大敗した19日の広島戦(東京ドーム)後、試合中盤に〝投壊〟を引き起こした救援陣について言及した。

試合は5回まで1失点と快投を続けていた先発の高橋が6回に2点目を失い、一死二、三塁とした場面で降板。なんとか悪い流れを断ち切りたいところだったが、大江―田中―井納の継投リレーがことごとく裏目に出て鯉打線の餌食となり、この回だけで計9失点を喫した。試合後には、田中と井納の二軍降格が即断された。

これには指揮官も試合後「6回が全てでしょうね。まぁ…何人だ? 4投手か。4投手で何とか防ごうと思いましたけど、結果的には防げなかったなというところですね」と敗因を分析。

3番手・田中は軽度でありながらも故障による緊急降板だったこともあり、前日に「右ひじの異状」で同じく緊急降板した野上に続き、連日のアクシデントとなった。指揮官は「まぁまぁ。開幕時から結構そういう中でね、戦って、まぁみんなでやりくりしているわけだからね。今始まったことじゃないし」と苦笑いを浮かべながらも「これは良くなる兆候ということでね、捉えながら前に進むしかないですね」と前を向いた。

さらには「『ワンチーム』で行っているわけだから。みんなの力が出せるようにね、我々がやっぱりしっかりするということでしょうね」とも続けた。エース・菅野も離脱する苦しいチーム状況の中、一致団結して危機を乗り越えていくしかない。

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