長崎空港、乗降客7割減 コロナ影響し過去2番目の低さ 88万9000人

 長崎空港の2020年度の乗降旅客数が前年度比71.9%減の約88万9千人に落ち込んだことが19日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大に伴い観光需要が縮小し、航空会社が減便で対応した影響が大きく、1975年開港時の約63万1千人に次いで過去2番目の低水準となった。
 長崎空港ビルディング(大村市)によると、2020年度は国際線が全て運休。国内線だけとなり、前年度から約220万3千人減った。
 国内線は20年10月から12月までは、政府の観光支援事業「Go To トラベル」に東京発着旅行が追加された効果で、利用も回復傾向にあったが、年末からの感染再拡大のあおりを受けた。
 国際線は20年3月以降、上海、香港と結ぶ両定期便が運休。旅客数はプライベートチャーターを利用した3人のみだった。
 今年のゴールデンウイーク期間中(4月29日~5月5日)は約2万7千人。緊急事態宣言下だった20年の約4千人(4月24日~5月7日)を上回った。
 同社担当者は「感染状況によっては厳しい状態が今後も続く。一方、仕事で利用する人もいるため、気持ち良く空港を使ってもらうための取り組みは続けていきたい」と話した。

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