北陸瓦斯株式会社(新潟市中央区)が2021年3月期決算(連結)、業務用ガス需要減少により減収なるも経費の削減で増益に

北陸瓦斯本社(新潟市中央区東大通)

北陸瓦斯(北陸ガス)株式会社は20日、2021年3月期決算(連結)を発表した。売上高483億3,300万円(対前期比△6.2%減)で、営業利益22億4,000万円(前期比42.1%)、経常利益25億900万円(前期比38.7%増)、親会社株主に帰属する純利益は16億800万円(前期比38.3%)と減収増益となった。

売上高は、見附市のガス事業譲受けや冬場の低気温による給油・空調用需要が増加しガス販売量の前期比で1.9%増えたものの、原料費調整に伴うガス料金単価の引き下げのほか、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による業務用を中心としたガス需要の減少があったことが減収に影響した。

その一方で営業費用は、見附市のガス事業譲受けに伴う減価償却費等の増加があったものの、LNG価格の下落により原料費が減少したことに加え、経営全般にわたり経費の削減に努めたことなどにより前期から減少。これに伴い、売上は減少したものの増益となった。

北陸瓦斯は次期連結会計年度の売上高について、原料費調整に伴うガス料金単価の引き上げが見込まれるものの、平年気温ベースでの想定によるガス販売量の減少、及び器具販売収益の減少などにより、前期比△0.1%減の483億円となる見通しであるという。

営業利益については、ガス販売量の減少の影響が見込まれるほか、LNG価格の上昇に伴う原料費の増加や経年ガス管取替工事に伴う費用等諸経費の増加により、前期比△72.3%減の6億2,000万円、経常利益は前期比△66.1%減の8億5,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比△71.4%減の4億6,000万円となると予測している。

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