【夏場所】芝田山親方が朝乃山〝ウソ報告〟の経緯説明「週刊誌の記事と本人の聴取に齟齬」

朝乃山

大相撲夏場所12日目(20日、東京・両国国技館)、日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元大乃国)が報道陣の取材に対応。この日から謹慎休場となった大関朝乃山(27=高砂)について言及した。

前日11日目(19日)に「文春オンライン」が外出禁止期間中のキャバクラ通いを報道。朝乃山は当初、相撲協会による事情聴取に「事実無根」と全面否定していたが、その後の再聴取では一転して規則違反を認めた。

芝田山部長は朝乃山が虚偽報告から違反を認めた経緯について「週刊誌の記事と本人の聴取の内容に齟齬があったので再度、昨日(19日)の場所がはねた後に本人と師匠(高砂親方)に話を聞いたところ、それでも本人はなかなか首を縦に振らなかったそうですが、いろいろと話を聞いて突き詰めていったら、本人が認めたということ」と説明した。

その上で、看板力士である大関の不祥事に「非常に遺憾であるということと、こんなコロナ禍の大変なときに、大事な本場所(の取組)に大きな穴を空けたということは重大な責任である。協会の最高位である看板を背負っている本人が穴を空けたということには、重大な不祥事だということ。それだけの責任がある? それだけの責任どころじゃない。大責任ですよ。(外出したのが)5月7日ということであれば(協会員の)PCR検査した後に出たということ。万が一感染したら、お客様にも裏切り行為になる」と語気を強めた。

今後はコンプライアンス委員会が調査の上で処分案をまとめ、理事会で正式な処分を決定する予定。新型コロナウイルス対策のガイドライン違反(不要不急の外出禁止)に加えて虚偽報告をしただけに、厳罰は避けられない見通しだ。

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