カナダの元メダリストが直言〝東京五輪はルーズルーズ〟の結果になる

東京五輪反対の声が高まっている

カナダの五輪メダリストが「東京五輪はルーズルーズ(負け負け)」の結果になると直言した。

カナダメディア「グローバルニュース」は、新型コロナ禍の深刻化にも関わらず開催強行に向かう東京五輪を特集した。

トロント大学で疫学を専門とするコリン・ファーネス教授が「世界的大流行の最中に起こりうる最悪の事態は、世界中からたくさんの人々を1つの場所に移動させ、密集してから再び戻ってくることだと思う」と東京五輪は感染を爆発させる最悪のイベントだと指摘。「五輪は事態を悪化させるためのレシピだ。日本の人々がなぜ非常に心配するのか私は理解できる」と警鐘を鳴らした。

また、1984年ロサンゼルス五輪のボート競技で銀メダルに輝いたアンジェラ・シュナイダー氏はアスリートの立場から中止を進言した。

「何千人もの外国人アスリートが関与しているためリスクが高すぎる。私たちは〝スーパースプレッダーイベント〟を開催する可能性がある」

五輪を震源として新型コロナウイルスの感染が大爆発すれば、開催国の日本を始めとした世界中の一般市民に被害が及び、アスリートや大会主催者も汚名を着せられることになるため「日本人にとって信じられないほどの健康リスクで、それはアスリートにとっても大きな損失だ。いずれにせよ〝ルーズルーズ(負け負け)〟の状況に陥る」とシュナイダー氏は糾弾。

本来ならば五輪は各方面にとってウィンウィンの関係になるはずだが、全く逆の結果をもたらし最終的には敗者しか生み出さないという指摘だ。

世界中の人々の生命を危険にさらそうとしている国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会の評判はすでに地に落ちているが、開催強行によりさらに権威は失墜しそうだ。

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