雨に負けず麦収穫 門川でecoスクール開始

雨の中、麦刈りに挑戦する子どもたち

 年間を通した自然体験で食や環境の大切さを学ぶ「四季をまるごと体験ecoスクール」(NPO法人子どもの森主催)は15日、門川町川内の「森の学舎」(旧西門川小松瀬分校)で始まった。本年度は門川町や延岡、日向市、美郷町の児童と保護者計25人が登録。同日は20人の親子が参加し、昨年度の参加者がまいた麦約7キロを収穫した。
 子どもたちは雨の中、黙々と鎌を動かして作業。初めは苦戦していた子も、次第にこつをつかんで手際よくこなしていた。初めて麦刈りに挑戦した美郷町・美郷北義務教育学校6年渡部葵彩(あおい)さん(11)は「雨にぬれるのは好きじゃないけど、刈り取るのは楽しかった」と笑顔を見せた。
 同学舎で毎年実施している同スクールは、今年で11年目。登録者は今後、麦の脱穀や、イチゴを使った酵母作りなど全8回のプログラムに取り組む。来年2月の最終回では、そろえた材料を使ってパンを作る。
 7月は近くの川で生き物調査、8月は太陽熱を利用した調理も計画。同法人の横山謙一理事長は「体験を通じ、子どもたちに自然の恵みを感じてほしい」と話していた。

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