【新型コロナ】20日神奈川 4人死亡、308人感染 職場クラスター発生 従業員同士で会食

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で20日、新たに4人の死亡と、10歳未満~90代の男女308人の感染が確認された。うち感染経路不明は165人。1日当たりの新規感染者数が300人を超えたのは15日(328人)以来5日ぶり。

 横浜市によると、市内在住の80代男性と70代女性が死亡した。男性はクラスター(感染者集団)が確認されている特別養護老人ホームに入所者。4月29日に陽性と判明、5月13日に亡くなった。女性は利用していたデイサービスで感染者が確認されたことから検査を受け、4月17日に陽性と判明、5月16日に死亡した。

 横須賀市によると、川崎市在住の60代男性が16日に自宅で死亡。神奈川剖検センター(横須賀市)で検査したところ、新型コロナが死因と判明した。藤沢市によると、70代男性は3日に陽性が判明し、軽症で医療機関に入院。その後症状が悪化し、19日に死亡した。

 横浜市では、クラスターが確認されている日本体育大(同市青葉区)の運動部で新たに部員1人の感染が判明した。関連した感染者は計33人となった。

 平塚保健福祉事務所管内では、同じ職場の従業員10人の感染が判明。この職場の感染者は22人になり、県はクラスターが発生したとしている。従業員同士の会食などがあったという。

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 県は20日、既に県内で発表されている新型コロナウイルス感染者のうち、新たに10歳未満~90代の男女141人が変異株に感染していたと発表した。県内の変異株感染者は累計2141人になった。

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