「まだまだ時間がかかりそうだ」 中日・平田はファームで苦闘の日々

救世主の筆頭候補だが

中日・平田良介外野手(33)がファームでもがき苦しんでいる。開幕一軍スタートも58打数9安打で打率1割5分5厘、0本塁打、4打点と打撃不振に陥り、4月28日に二軍落ち。その際、与田監督は「彼の力はリーグ優勝には必要。足は動けているし、体の調子は悪くない。打撃の状態が本来のものではないので、一番は打撃の状態を上げてもらうこと」と説明していた。

ところが、ここまでファームでも調子が上がってこない。20日現在、二軍戦で6試合に出場し10打数2安打で打率2割、1本塁打、2打点。チーム関係者は「二軍で打ちまくれば、最短の10日間で一軍復帰の可能性もあったが結果が出ていない。真っすぐに差し込まれてファウルになったり、変化球には泳いでしまうケースが多い。平田クラスの1億円超えプレーヤーが二軍投手に苦戦しているようでは、まだまだ時間がかかりそうだ」と嘆いている。

平田と入れ替わって昇格した新外国人のガーバーも打撃不振で17日に抹消。25日から本拠地バンテリンドームでソフトバンクとの交流戦が始まるが、前出の関係者は「本当は平田には交流戦から低迷する打線の起爆剤になってほしかった。だけど、ここまで状態が上向いてこないのであれば、いっそミニキャンプを張って走り込んだりするぐらいして、勝負どころの夏場までには一軍復帰できるようにした方がいい」と指摘する。

一方で、別の関係者は「平田のような独特な打撃フォームの選手には打撃コーチもなかなか指導しづらい面もあるけど、自分でひとたびタイミングが合うようになれば、3戦連発とか打てる選手だからね。一刻も早くきっかけをつかんで復調してほしい」と切望する声もある。

平田が長期離脱すればするほどチームの苦戦も続きそうなだけに、早く一軍の救世主として存在感を発揮したいところだが…。

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