「次の100年も笑顔輝くように」 県都・那覇市の誕生100周年をお祝い

 沖縄県那覇市が市制施行100周年を迎えた20日、市は市役所で「那覇市100歳誕生日セレモニー」を開催した。沖縄戦や日本復帰など激動の時代を乗り越え、復興と発展を遂げた県都那覇の“100歳”を祝った。

 城間幹子市長は「今日に至る発展は、先人の英知と努力により礎が築かれ、市民一人一人が平和を願い、那覇を思う心をつないできたことのたまものだ。次の100年も子どもたちの笑顔が輝き、誰もが心豊かに暮らせるように全力で取り組む」と述べた。

 セレモニーで日本郵便沖縄支社の久田雅嗣支社長は城間市長に記念切手を手渡した。セレモニーの後、中国福州市との友好都市提携40周年を記念するオンライン交流会も催された。

 1879年の「琉球処分」で沖縄県が設置され、那覇は県庁所在地となった。1896年に那覇と首里は特別区となったが、他府県と比べて不完全な地方自治制度だった。1921年に他府県と同様の市制に移行。戦後の54年に首里市と小禄村、57年に真和志市と合併した。

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