天候回復が見込めず、富士SUPER TEC 24時間の公式予選は中止に。決勝グリッドはシリーズランキング順

 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの第3戦『NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース』は5月21日、決勝のスターティンググリッドを決める公式予選が予定されていた。しかし、当初12時から予定されていた公式予選セッションは、悪天候によりディレイに。当初の開始予定から3時間が経過した15時10分に、天候の回復が見込めないため、全ての公式予選セッションがキャンセルとなることが発表された。

 富士スピードウェイで通算6回目、スーパー耐久シリーズとしては4回目の開催となる2021年のNAPAC富士SUPER TEC 24時間レース。20日の午後から降り始めた雨脚は次第に強まり、20日19時から行われた夜間練習走行セッションは完全なウエットコンディションのもとで行われた。

 予選日となる21日を迎えても依然として強い雨が続いており、最初の予選セッションとなるGr-2(ST-2/ST-3/ST-4/ST-5/ST-Qの水素エンジン車)のAドライバー予選開始の12時を迎える直前に、セッション開始がディレイとなることが発表された。

 その後、各チームの競技責任者がブリーフィングルームに召集され、12時15分よりエントラントによるミーティングが行われた。14時15分に一旦は『14時45分に予選開始、Cドライバー予選以降はキャンセル』とアナウンスされるも、そこからも2度、15分のディレイとなり、最終的に15時10分、天候の回復が見込めないため、全ての予選はキャンセルとなることが発表された。

 予選がキャンセルとなったことから、明日22日15時から予定されているNAPAC富士SUPER TEC 24時間レースの決勝スターティンググリッドは、第1グループはST-X、ST-1、ST-Z、ST-Q、ST-TCR、第2グループはST-2、ST-3、ST-4、ST-Q(水素燃料車両)、ST-5のクラス順でスタートを迎えることとなり、各クラス内は第2戦SUGOまでのシリーズランキング順で決定される。

 これにより、最高峰ST-Xクラスは、昨年の富士24時間ポールシッターであるD’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)が最前列から決勝スタートを迎えることになった。

13時50分時点でのコース状況。
富士スピードウェイの場内モニターに表示された予選キャンセルのアナウンス

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