【東京五輪】緊急事態宣言下でも開催 “はったり男爵” コーツ発言に非難殺到!「本性を見た」

合同会見で考えを語ったコーツ氏(後方)。左は武藤事務総長、右は橋本会長(代表撮影)

またも衝撃発言だ。東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)の調整委員会と大会組織委員会の合同会議が終了した21日、IOCのジョン・コーツ調整委員長(71)が大会開催中に緊急事態宣言が出されても開催するとの趣旨の発言をブチ上げ、波紋を広げている。

コーツ氏は「東京に緊急事態宣言が出されていても開催するのか?」との質問に対して「答えはイエスだ」と断言。その根拠として緊急事態宣言下で「テスト大会が成功裏に行われた」という点を挙げているが、規模が全く違う上に海外からの選手数も比較にならない。まさに開催するためなら「言ったもん勝ち」という強硬姿勢。この〝はったり男爵〟の衝撃発言には早くもネット上で「ちょっと何言ってるか分からない」「日本をバカしている」「IOCの本性を見た」と批判が殺到している。

これまでIOCのトーマス・バッハ会長(67)が開催アピールの発言をするたびに五輪への風当たりが強まり、すでに〝ぼったくり男爵〟として世界中から集中砲火を浴びているが、またもIOC幹部による「強行開催発言」で反対派の怒りを買ってしまった。

この日は弁護士の宇都宮健児氏(74)が集めた中止署名約38万筆が日本政府と組織委に提出されたばかり。先日は五輪の聖地でもある国立競技場周辺で大規模な五輪中止デモ行進が行われている。〝コーツ発言〟がさらなる反五輪の波を加速させるのは間違いない。

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