復活登板も見殺し… 竜のエース・大野雄に早くも“ブレーキかけろ”の声

本人は入れ込んでいるが…

中日のエース左腕・大野雄大投手(32)が元気な姿で帰って来た。

21日の巨人戦(バンテリン)に先発して7回3安打1失点。6三振を奪い、NPB152人目の通算1000奪三振を達成した。

上肢のコンディション不良で9日に抹消され、17日ぶりの復帰マウンド。「1回は離脱したけど、僕の目標、テーマは1年間通して25試合先発、170イニングというのがある。それをクリアするためのいい時間だったと思うし、マイナスには考えていない。でも離脱した分、これからはバンバン投げていかないといけないという気持ち」と入れ込んでいる。

与田監督も「スピードも非常に良かった。久しぶりの登板で多少、球が高かったが、しっかり投げてくれた」とホッと胸をなで下ろした。

しかし、チーム内からは復帰したばかりの沢村賞投手にブレーキをかける必要性を訴える声がある。この日、打線は8安打も1得点のみで、大野雄は好投を見せながらも勝ち負けはつかず、またも見殺しにされた格好だ。

チーム関係者は「このまま打線が不甲斐ないままだと、大野が張り切り過ぎでパンクしてしまわないか心配。それに一度抹消となった責任を感じて万一、またどこかを痛めても今度は我慢してそのまま投げてしまう恐れもある。もしエースの大野が長期離脱するようなことになったら大変なことになる。もっと楽に登板できるように球数を投げさせないとか、先発ローテを中10日間空けるとか、配慮してやった方がいい」と忠告する。

投手陣をなんとか打線が援護できるようになれば解決するのだが…。今後どうなるか。

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