最終決戦に臨むジダン監督が退任問題について「今はその時ではない」

ジダン監督(ロイター)

スペイン1部レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督(48)は21日(日本時間22日)、逆転優勝がかかるリーグ最終戦のホーム・ビリャレアル戦(22日=同23日)に向けて記者会見し、自身の去就問題について言及した。

勝ち点83で首位アトレチコ・マドリードに2ポイント差の2位。Rマドリードが優勝するにはまずは最終戦で勝利するしかない状況だが、Aマドリードが引き分けて勝ち点84で並んだ場合には直接対決(1勝1分け)の結果が優先される。いずれにしても相手次第だが、逆転リーグ制覇の可能性が残されている。

スペイン紙「マルカ」など、各メディアによると、記者会見したジダン監督は「すべてはフィールドでの結果だ。私たちにとって重要なのはチームであり、明日の試合だけだ。今年起こったことすべてで、私たちはハイレベルなゲームを90分間するつもりだ」と、ビリャレアル戦に集中してと強調しているという。

その一方で、ジダン監督は今季のリーグ優勝の行方にかかわらず、シーズン後の退任がささやかている。クラブとの契約は2022年6月末まであるものの、すでに辞任する意向を固めたと報じられている。

去就決断について聞かれた指揮官は「まだ私の将来について話す時間があるが、今はその時ではない。明日の試合に自分たちの全エネルギーを注ぎ込む必要がある。37節を終えた今、来シーズンについて話す時間などない。私たちにとって明日の試合が唯一重要なものだ」と返答した。

リーグ優勝の行方とともに指揮官の去就も注目されそうだ。

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