【車いすテニス】「とても楽しみ」レジェンド・国枝が語る東京パラへの思い

国枝慎吾

車いすテニス男子の国枝慎吾(37=ユニクロ)が国際テニス連盟(ITF)のインタビューに応じ、東京パラリンピックへの思いを語った。

国枝はこれまでにパラリンピックで3つの金メダルを含む5つのメダルを獲得。その中で、初出場となった2004年アテネパラリンピックが人生を大きく変えたといい「あの時は、このパラリンピックを最後に引退しようと思っていた。テニスには多額のお金がかかるし、親に負担をかけたくなかった。でも、ダブルスで金メダルを獲得したことで、プロとして活動を続けるという選択肢もできました」と振り返る。

その後はパラリンピックや4大大会などで活躍。肘のケガで苦しんだ時期もあったが、手術とリハビリを経て、昨年の全米オープンでは単複通算45回目となる4大大会制覇を果たした。

そんなレジェンドにとっても、母国でのパラリンピックは今回が初めて。「まだどんな気持ちになるのか想像できない。アテネパラリンピック以降、4度パラリンピックに出場しているが、母国では初めての経験。とても楽しみにしている」と話す。

新型コロナウイルス禍の影響で東京パラリンピックの開催を危ぶむ声も聞かれるが、国枝の胸中にブレはない。

「車いすテニスを知らない人たちにも車いすテニスを知ってもらう大きなチャンスになると思う。そうなることを願っている」

自身5度目のパラリンピックへ、車いすテニスの魅力を世界中に発信する覚悟はできている。

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