大相撲夏場所14日目(22日、東京・両国国技館)、大関に復帰した照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は、幕内遠藤(30=追手風)に敗れ、優勝決定は千秋楽に持ち越された。
勝てば、2場所連続優勝が決まる一番だったが、遠藤にもろ差しで攻め込まれ、なんとかこらえて土俵際で投げの打ち合いとなり、行司軍配は照ノ富士となった。しかし物言いがつき、協議は3分ほど要するほど難航。幕内後半の審判長を務めた師匠の伊勢ヶ浜親方(60=元横綱旭富士)は場内アナウンスで「軍配は照ノ富士に上がりましたが、照ノ富士のひじが先についており、差し違えで遠藤の勝ちといたします」と説明した。
千秋楽は2敗の照ノ富士が3敗の大関貴景勝(24=常盤山)、3敗の遠藤が大関正代(29=時津風)と対戦。3敗で3人が並んでともえ戦になる可能性も出てきた。