初夏告げる白いヤマボウシ 雲仙で6月中旬から見ごろ

雲仙温泉街で例年より早く見ごろを迎えたヤマボウシ=雲仙市小浜町

 長崎県雲仙市の雲仙温泉街や雲仙岳一帯で、例年より早くヤマボウシが白く色づき始めた。雲仙に夏の訪れを告げる風物詩。
 ヤマボウシはミズキ科の樹木で、同市の木に選定されている。白い4枚の花びらのように見えるのは萼(がく)で、中央の緑の球体から複数の花が開く。
 温泉街や宝原園地に植栽されたヤマボウシは周辺の山あいより一足早く見ごろを迎え、長崎市内から家族3世代で温泉街を訪れた女性(70)は「孫たちとの遠出は久しぶり。思いがけずきれいな花を見ることができてよかった」と満足そうに話した。
 雲仙お山の情報館によると、絹笠山や池の原、吹越、国見岳、九千部岳、田代原などに群生するヤマボウシは例年6月中旬から見ごろを迎える。

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