「コーヒーの花」咲き始め マスク生活に良い香りを 長崎スコーコーヒーパーク

甘い香りを漂わせているコーヒーの花=大村市、長崎スコーコーヒーパーク

 大村市寿古町の長崎スコーコーヒーパークで、コーヒーの花が咲き始めた。栽培している温室では、星形の小さな純白の花がジャスミンのような甘い香りを漂わせている。
 同パークではアラビカ種約200本を栽培。現在は実の収穫も始まっており、種をコーヒーにするほか、果肉はジャムに利用する。花は3日ほどで枯れてしまうが、9月ごろまで順次、咲いていくという。
 新型コロナウイルス感染拡大による来客の減少で、温室は昨年12月から今年3月まで閉館。その期間を利用し、隣接する建物内に昭和に使われたコーヒーミルやロースター約20点の展示スペースを整備した。
 温室ではハイビスカスやブーゲンビリアも咲き誇っている。見学は正午から午後5時までで入場無料。中島洋彦社長は「新型コロナ禍でマスク生活が続いているが、少しでも花の良い香りを楽しんでもらえれば」と話している。

展示されたコーヒー器具の前で来場を呼び掛ける中島社長

© 株式会社長崎新聞社