広島 23日も感染対策徹底して個別練習へ 選手会長・田中広「よりいっそう気を引き締めて」

個別練習で汗を流した広島・栗林(球団提供)

新型コロナウイルスへの感染や濃厚接触で選手らが大量離脱している広島は22日、本拠地マツダスタジアムなどで個別練習を行った。

練習前にはPCR検査と検温を実施。練習もしっかりマスクを着用した状態で、選手同士が接触しないよう時間をずらして行われた。合間にはこまめな手指消毒が徹底され、さらに練習後にも検温が実施された。

球団独自の判断で自宅待機していた西川龍馬外野手(26)、松山竜平外野手(36)、坂倉将吾捕手(22)、磯村嘉孝捕手(28)、塹江敦哉投手(24)も練習に参加。佐々岡監督や首脳陣が見守る中、野手陣はキャッチボールやノック、打撃練習、投手陣はランニングや遠投などを行った。また、この日に濃厚接触者の判定を受けた森下暢仁投手(23)と高橋昴也投手(22)も保健所の指導に基づき、他者との接触を避けて個人練習を行った。

選手会長の田中広輔内野手(31)はチームに感染者が続出した状況に「今までしっかりと対策を取ってやってきましたが、こういうことが身近に起きたということは、よりいっそう気を引き締めてこれから過ごしていきたいなと思います」とコメント。練習については「本当に野球をやってもいいのかという思いにもなったんですけど、まだ試合が続くということもあるので、そこに向けてケガしないように準備はしていきたい」と話した。

感染対策については「外出禁止、外食禁止とか、しっかりと対策は今まで通りやってきましたし、選手の方から意見があればその都度、球団の方と相談しながら話し合ってきた」という。その上で「本当にどこでどうなるか分からない中、野球をするので心配な部分はありますが、やらなきゃいけないことなので、十分に注意しながらプレーしていきたいなと思います」と今後について語った。

チームは23日もPCR検査を実施し、この日同様の練習を行う予定だ。

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