【オークス】8着ソダシの敗因は意見が分かれる

1馬人気のソダシは8着に沈んだ

白毛のソダシが断然の主役と思われた牝馬クラシック2冠目の第82回オークス(23日=東京芝2400メートル)は、3番人気のユーバーレーベン(手塚)が快勝。断然の人気で8着に敗れたソダシの敗因とは?

無敗のオークスVに挑んだソダシは単オッズ1.9倍の圧倒的支持を集めたが、直線で伸びあぐねて8着に沈んだ。クロフネ産駒が過去にJRA重賞で芝1800メートルまでしか勝っていないという血統の呪縛、逃げ馬不在の展開、瞬発力比べでどうかなどが戦前ささやかれていたが…。それらの“説”が立証される結果になってしまった。

デビューから手綱を取ってきた吉田隼は「ひと言で言うなら距離なのかな。先行馬がいないメンバーで、外(から来た馬)も絞るだけ絞ってきて、きつい展開。直線で前は空いたが、後ろにいたアカイトリノムスメが伸びていたのにこっちは伸びなかった。(中間に)道中我慢させる調教をやってきたけど、それでも伸びなかったのは距離という感じ。期待に応えられなくて残念ですが、これからまた頑張りたい」と言葉を絞り出した。

一方の須貝調教師は「1~2コーナーがね。あそこで併せ馬の形になってかかって、落ち着いたのが向正面。その力みが最後に出た。両サイドに馬がいて、そのストレスもあった。今日はきつい競馬になった。距離は関係ないと思う」。

距離に対しての見解は両者で分かれたが、同馬が駆使した上がり3ハロンは35秒1。最速馬(4着タガノパッション=34秒2)や勝ち馬ユーバーレーベン(34秒4)とははっきり差が出た形で、桜花賞までのスピード&パワーで押し切るスタイルが封じられる舞台設定と展開だったのは明らかだ。

「週末に北海道に放牧に出してゆっくりさせたい。ここまでよく頑張ってくれたので、また立て直して」と同師。これからは白毛のアイドルホース・再出発編が始まる。

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