多くの文化財がある神奈川県伊勢原市の比々多地区をガイドと共に歩いて巡るツアー「伊勢原“比々多”の魅力発見さんぽ」が23日行われた。参加者はこれまであまり知られていない同地区の歴史に触れ、熱心に説明に耳を傾けたり、メモを取ったりしながら理解を深めた。
ツアーは小田急電鉄と小田急トラベルが企画し、県内などから10人が参加した。ガイドは市観光協会の志村功事務局長が務めた。
鎌倉時代に北条政子が夫・源頼朝の三回忌を期に建立したとされる浄業寺跡や、飛鳥時代の672年の創建と伝わる比々多神社などを巡った。参加者は同神社の拝殿で、神職によるおはらいも受けた。
志村事務局長は地区の歴史に加え、周辺の景観の魅力なども説明。参加した相模原市南区の男性（72）は登山が趣味といい、「伊勢原の名所は大山だけだと思っていたが、比々多も歴史があり里山の景色も見事。ガイドの説明が分かりやすく、また歩きたい」と喜んでいた。
同ツアーは6月13日と7月4日にも実施予定で、小田急トラベルが参加者を募集している。
