大相撲の横綱審議委員会の定例会合が24日、東京・両国国技館で開かれた。横審の矢野弘典委員長(80=産業雇用センター会長)は夏場所で大関初優勝を果たした照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)について「どん底まで落ちて、よくここまで戻ってきたなということで、称賛の言葉があった。ファンの心をつかんだんじゃないか」とねぎらった。
また、照ノ富士が優勝後のインタビューで「一日一番のつもりで土俵に務めていましたので、それがこうやって優勝につながったかなと思います」などと話していたことを受けて「浮かれたところがまったくなくて好感が持てた」と評価。
綱取りとなる名古屋場所(7月4日初日、愛知県体育館)に向けては「横綱を目指す場所になる。他の大関も含めましてみんなで競い合ってほしい」と期待を寄せた。