【UFC】ヘビー級王座狙うジョン・ジョーンズに〝銭闘〟仕掛けるホワイト社長「もう少し準備が必要」

強気の姿勢を崩さないホワイト社長(ロイター)

UFCの元ライトヘビー級王者で、ヘビー級制覇をもくろむジョン・ジョーンズ(33=米国)の動向が不安視されている。

UFC「パウンド・フォー・パウンド」(体重差がないと仮定した場合のランキング)1位に君臨する〝ボーンズ〟ことジョーンズは、ライトヘビー級で絶対的な強さを誇示。2階級制覇を狙い昨年8月に同級王座を返上し、ヘビー級で戦うための肉体改造を行うなど準備を進めていた。標的とするのはヘビー級史上最強王者との呼び声の高いフランシス・ガヌー(34=米国)だ。

しかしUFCのダナ・ホワイト社長との契約交渉は、金銭面などで難航。同社長はガヌーの相手にデリック・ルイス(36=米国)を設定し、今夏の実現を目指している。ジョーンズについてはこれまで「彼はやりたいようにやるよ。もう少し準備が必要なのかもしれない」と語っている。

そんな中、イスラエルメディア「ローキックMMA」は「ダナ・ホワイトは、ジョーンズがMMA(総合格闘技)から引退することになっても動揺しないだろう」と伝えてた。さらに同メディアは「両者は苦しい給与交渉を行っている。ジョーンズは、スティペ・ミオシッチとの対戦を拒否しており、もうしばらく出場しなくてもいいと主張している」と報じている。

また米サイト「TMZ」のインタビューでホワイト社長は「彼はスティペとは戦わないと言っているが、(次のヘビー級タイトルマッチは)今はデリック(ルイス)とフランシス(ガヌー)が戦っている。その試合がどうなるか見てみよう」とコメントしたとして、ジョーンズについて「それはジョン次第だ」と語っているという。

これに同メディアは「ホワイト社長はジョーンズがこのスポーツから離れていくのを見ても、ショックを受けないようだ」と見解を示しているが、果たして…。

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