糸魚川市のハピー 移動スーパー「とくし丸」運行 早川店引き継ぎ 中山間地域買いもの利便性確保へ

 糸魚川市内でスーパー3店舗を展開するハピー(本部・糸魚川市寺地、福田頼母社長)は、中山間地の高齢者ら買い物困難者の救済を図るため、移動スーパー「とくし丸」を運行する。奴奈川店(同市南寺町2)で21日、出発式を実施。役員、従業員、早川地域の住民代表と選出市議らが出席し、拍手で1号車を送り出した。

拍手に送られ出発する「とくし丸」1号車

 ハピー早川店が前日の20日、約27年間にわたる営業を終え、惜しまれつつ閉店した。移動スーパーは、同店の商圏、役目を引き継ぐ目的で始動した。月・木曜日に上早川、火・金曜日に大和川、下早川地区を巡回する。

 「とくし丸」は、株式会社とくし丸(本社徳島市)が全国展開する事業。ハピーは今回、同社とフランチャイズ契約を結んだ。1号車は、奴奈川店を拠点に運行。将来的には各店舗を拠点に市内全域をカバーする構想。

 軽トラックに厳選した400品目・1200点を積載。各集落の自宅前まで出向き、新鮮な食材を対面販売する。市と連携し、高齢者らの「見守り隊」の役割も担う。

軽トラックに厳選した400品目・1200点を積載する

 出発式で福田社長は「ハピーはこれまで地域の食を支える会社を目指してきたが、本日を機に地域の生活を支える会社を目指していく」と決意を話した。

© 株式会社上越タイムス社