新潟県教育委員会が、盗撮行為を行った県立加茂農林高等学校の教諭1人を懲戒免職

謝罪する県の教育委員会

新潟県教育委員会は25日、県立加茂農林高等学校の菅井大教諭(47歳)の懲戒処分(免職)を行ったと公表した。

処分対象者は、令和2年11月、JR越後線の新潟大学前駅構内階段において、女子高校生のスカート内の下着などを無断で動画撮影していたところを後ろを歩いていた人に指摘され逃走。その後取り押さえられ、新潟県迷惑行為等防止条例違反の疑いで現行犯逮捕された。

12月2日に処分保留で釈放されたが、その後の捜査で余罪も判明し、令和3年4月に同様の罪状で起訴。罰金60万円の刑事処分を受けている。

捜査で判明した盗撮行為は2件で、平成30年9月、自身が顧問を務める写真部の活動の一環として赴いた新潟大学第1体育館、令和元年9月には刈羽村生涯学習センターラピカ体育館において、他校の女子高校生のスカート内を撮影しており、菅井教諭本人は、過去約10年間に渡り盗撮行為を繰り返していたと供述している。また、現時点で盗撮した映像の流出は確認されていない。

菅井教諭は「被害者の生徒へ対して心に傷を負わせてしまった。また、県民の教育への信頼を損ねてしまったことに重大な責任を感じている」と話しているという。なお、菅井教諭は平成30年から加茂農林高校に勤務、社会科目を中心に教えていた。

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