【K―1】武尊が拳の負傷を明かす 那須川天心との頂上対決は〝延期〟濃厚「すぐにやりたかったんですけど…」

武尊

K―1のエース・武尊(29)が右拳の負傷が完治していないことを明かし、波紋が広がっている。

自身のユーチューブチャンネルでKO勝利を収めた3月28日のレオナ・ペタス戦を振り返り、試合前から2019年3月に腱を断裂する大ケガを負い、手術した右拳に不安があったことを明かした。

「実際の拳の調子っていうのは、治ってるか治ってないかといえば全然治ってなくて」。練習では普通にパンチが打てず、アップの際に久しぶりに吸収材やクッションを入れずに試合用のグローブで打ったら、試合前に脱臼したという。

「アップでも打てなくて、試合だけ打とうという感じで。この試合で壊れてもしょうがないなくらいの気持ちで挑んでいた。次のこととかダメージを考えずに試合をやろう思えたので、いい意味で開き直って試合ができた」と振り返った。

レオナ戦は、頂上対決が浮上している〝キック界の神童〟那須川天心(22)がリングサイドで見守る中で勝利。ただし現在も拳の状態は深刻だという。「実際、試合から1か月たっても、拳は(試合)翌日の痛みと変わらない。この経験は初めて」。検査の結果、靱帯も損傷したことが判明したという。

気になるのは那須川との対戦時期だ。今夏前の実現が有力視されていたが、〝延期〟は確実になった。武尊は「みんなが期待してくれている試合もすぐにやりたかったんですけど、万全じゃない状態での試合は見せたくないし、対戦相手にも失礼だと思うので。しっかり治してお互いがいい状態で試合ができればなと思っているんで、いったん拳を休ませつつ、試合がやると決まったらすぐにやれるようにトレーニングは毎日しているので、期待して待ってほしいです」と語った。

那須川は来年3月でキックボクシングを引退し、ボクシングに転向する。リミットが迫る中、武尊の拳は完治できるか。

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