神奈川・藤沢市内の聖火リレー 中学生の参加中止を 「命と健康、心配」市民団体が市長らに要請

 藤沢市内で6月28日に行われる聖火リレーを巡り、市と市教育委員会がサポートランナーとして市立中学校の生徒の参加を呼び掛けていることについて、市民らでつくる「みんなの教育・ふじさわネット」(松本一郎代表)は今月25日、中止を求める要請書を鈴木恒夫市長と岩本将宏教育長宛てに提出した。

 同市教委によると、サポートランナーは市立中全校と市立白浜養護学校の計20校から1人ずつ計20人を予定している。

 要請書では、「新型コロナ感染拡大の危険が伴う中、この行事(聖火リレー)に協力し、進めることは、子どもたちの命と健康にとって心配」と指摘。

 さらに走る際の着衣について東京五輪・パラリンピックのスポンサー企業の製品か、他社製の場合、ロゴマークなどの印字や刺しゅうが見えない物などに限るとしている点について、「企業の論理を子どもたちの服装にまで押し付けることは、教育とはかけ離れている」と批判している。

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