高橋洋一氏が参与辞任劇の真意激白「家族からも下品と言われた」「辞めてすっきり爽やか」

菅首相は「あっ、そうですか」

ツイッターに「さざ波」「屁みたいな」などの投稿で炎上し、内閣官房参与を辞任した高橋洋一嘉悦大教授(65)が25日、自身の公式ユーチューブチャンネルを更新。辞任の真意を語った。

高橋氏は今月9日に新型コロナウイルスの感染状況についてツイッターで「この程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿で、批判を浴び、21日には緊急事態宣言の行動制限について「欧米から見れば戒厳令でもなく『屁みたいな』ものではないのかな」と投稿。24日に「不適切表現だった」として、訂正し、内閣官房参与の辞任を申し出て、受理されていた。

高橋氏は動画の冒頭、「非常に下品な不適切な表現をしましたので、それについては深く反省しております」と改めて、謝罪した。

そのうえで「屁みたいな」の投稿で言いたかったのは「どうして日本は緊急事態宣言が弱いのしかできないのか。平常時に憲法改正してないから先進国で唯一、日本だけが緊急事態条項がない国になっちゃった。非常に厳しい行動規制ができない。世界と全く違うことを言いたかった」と訴えた。

「ただ表現がきつい。これには家族からも『お父さん下品です』と言われた。素直に反省しています。下品な表現を使ったのは日本だけが世界と違うことを言いたかった」と高橋氏は頭をかいた。

辞めることでの心残りは「ない」と即答。「お金は何ももらっていない。表現だけのことで言われるのは本意ではない。それと私は政治家でないのに政治問題化しているのも本意でない。辞めて、すっきり爽やかですよ」と笑顔を見せた。

菅義偉首相には辞任の連絡は入れたものの、「あ、そうですか」と返答があった程度だったという。辞任届も東京にいなかったため、事務員に問い合わせたところ「メールでくださいといわれたので、『辞めます』と書いて、送った」とあっさりとしたものだったという。

高橋氏は「私が参与だからみんな勘違いしている。私は聞かれたことに答えるだけで、何も訓垂れたりしない」と話し、これまで菅首相に何か意見したことはなかったという。

今後については「言論活動はやめるつもりはない。ユーチューブもやめない。あまりに下品な表現をするつもりはないですけど、(ユーチューブなら)構わないでしょ」と今後も問題提起を続けるとした。

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