【東京五輪】IOC〝第三の男爵〟が開催強行へ開き直り発言「誰も何も保証できない」

IOCは東京五輪開催へ一直線だ

国際オリンピック委員会(IOC)の〝第三の男爵〟が、東京五輪の開催強行へ向けて開き直り発言だ。

IOCで最古参のディック・パウンド委員(79)が米テレビ局「CNN」の対して、東京五輪の中止の可能性が消滅したと語った。

パウンド氏は東京五輪の中止について「本質的にテーブルから外れている」と選択肢から除外されたと明言。米国務省や米国疾病予防管理センター(CDC)が日本への渡航中止勧告を行ったことで東京五輪の中止が危ぶまれる中、IOCは米国の忠告を無視して開催強行へ突っ走ることを宣言した。

さらに、新型コロナ禍が深刻化する中でどのように国民の安全や安心を守るのかについては「誰も何も保証できない。それについては〝合理的〟に考えよう」と仰天発言。開催国である日本国民の安全に関しては保証しない、つまり安全面は投げ出してまでもとにかく開催すると強弁したのだ。命の危険が伴ってもカネのほうが重要という姿勢はまさに〝合理的〟だ。

国内外で中止への圧力が高まる中で、ついに開き直ったパウンド氏。CNNは「パンデミックの中で安全であると保証しなかった」とその無責任な姿勢を非難。「IOCは頑固な信念を保っているが、日本ではウイルスに苦しんでいる中で世界中から多くの人々を受け入れることに不満が高まっている。医療専門家やビジネスリーダーからも大会を中止するよう圧力が高まっている」とIOCやパウンド氏の強欲な姿勢に疑問を呈した。

IOCではトーマス・バッハ会長とジョン・コーツ副会長が〝ぼったくり&はったり男爵コンビ〟として世界中から非難を浴びている。さらに〝開き直り男爵〟まで現れて、IOCの暴走に批判が一層高まりそうだ。

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