ホワイトハウスが慌てて火消し? 渡航中止勧告も「五輪に影響なし」を再三強調

釈明するジェン・サキ報道官(ロイター)

米ホワイトハウスのジェン・サキ大統領報道官は、日本の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国務省が24日に警戒レベルで最も厳しい「渡航中止」(レベル4)にしたこと受けて、25日の記者会見で東京五輪への米選手団派遣は例外的措置との認識を示した。

サキ報道官は「五輪開催に対する米国の立場は変わっていない。ワシントンは五輪延期を尊重し、日本政府と国際オリンピック委員会がイベントの準備のために考慮していることも理解している」と改めて開催支持を表明。その上で「バイデン大統領は選手らを支援している」と強調した。

米選手団の日本への渡航については「新型コロナウイルスに対するに対する厳格なプロトコルで行わなければならない。選手団全員の保護を確実にするために、その国への入国には特別な規則と手続きがある」と一般旅行者とは別枠であるとした。

米国務省によるレベル4引き上げを巡っては、すぐさま東京五輪中止との関連性を指摘されたが、米オリンピック・パラリンピック委員会は派遣に問題ないとの声明を発表。ホワイトハウスもこれに追随する形となった。

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