背中の筋肉つるも2勝目挙げたマリナーズ・菊池 MLBサイトで「最も欠かせない選手」に選出

2勝目を挙げた菊池(ロイター=USA TODAY Sports)

マリナーズの菊池雄星投手(29)がメジャー3年目にして存在価値を高めている。24日(日本時間25日)の敵地オークランドでのアスレチックス戦に先発して、6回0/3を投げて4安打1失点、3三振2四球で今季2勝目(3敗)を挙げ、メジャー通算10勝に到達した。打者23人に88球。チームは4―2で勝ち、連敗は6で止まった。

初回から最速97・7マイル(約157キロ)をマークし、カットボールの制球が抜群だった。7回途中に背中の筋肉がつったため、大事をとって降板したものの、5試合連続でクオリティースタート(QS=6回以上で自責点3以下)をクリアした。

マリナーズの地元紙シアトル・タイムズ(電子版)は「最近数週間におけるマリナーズのベスト投手が回の途中で途中交代したが次回登板は大丈夫」とした。菊池も「心配ない」と軽症を強調した。サンフランシスコ・クロニクル紙(電子版)は「キャンハの本塁打以外にアスレチックスは菊池に対して二塁を踏めなかった」と脱帽した。

また、同日の登板前に米大リーグ機構(MLB)公式サイトが特集した「各チームで最も欠かせない選手」で、菊池はマリナーズの不可欠選手にリストアップされた。「ゴンザレスら先発投手4人が負傷者リスト(IL)入りしている中で、彼はイニング・イーティング・マシンだ」と評価していた。

今季の菊池は9試合に先発してQSを7度クリア。これはパドレスのダルビッシュ有投手(34)らと並びメジャー7位タイだ。被打率は昨年の2割3分8厘から2割6厘、WHIP(1回あたりに許す走者数)も同1・30から1・09と大幅に向上した。今年こそ大ブレークの予感だ。

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