【東京五輪】英国でも選手団の派遣を疑問視「パンデミックの休戦協定を結ぶことはできない」

東京五輪にどれだけの人が集まるのか

日本だけじゃない! 今夏の東京五輪に参加する各国代表にも圧力が高まっている。米国が新型コロナウイルスの感染拡大が続いている日本への渡航について、レベル4の「渡航中止・回避勧告」としたことが世界に波紋を広げている中、英国代表の東京五輪参戦が疑問視されていると、英紙「デーリー・メール」が報じている。

同紙は、英国で東京五輪に臨むアスリートへのワクチン接種が可能になったことを受けて、英国選手団サイドが「100%自信を持っている」とした上で「英国オリンピック協会は米国が日本に渡航しないようにアドバイスしたにもかかわらず、チームGB(英国代表選手団)は7月の五輪に引き続き参加すると主張した」と伝えている。

同紙によると、ブリストル大学の公衆衛生の専門家であるガブリエル・スカリー教授が「世界が非常に危険な新型コロナウイルスと戦っている間、東京五輪は実現不可能」とし、キャンセルを求めたという。

同教授は「このパンデミックを食い止めるための休戦協定を結ぶことはできません。アスリートを検疫から免除することは、非常に驚くべきことだと思う」とし「彼らはみんな健康でしょうが、それでもなお問題です。(選手村など)近くに滞在するだけでなく、多くの人がコンタクトスポーツを行う。五輪を延期するか、中止するかない」と語っている。

同紙は、すでに日本国内の世論調査では、8割が五輪に反対し、医療関係者からも中止を求める意見が続出しているなど、開催国の現状を伝えている。その上で、英国内でも選手団の日本派遣に戸惑いと反発の声は強く、各方面で五輪への圧力は高まりそうだ。

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