【東京五輪】代々木公園にPV設置計画 3万5000人来場予想に「国民犠牲の実験場」

緑覆い茂る代々木公園

東京都が東京五輪期間中に代々木公園にパブリックビューイング(PV)会場を設置する計画に批判が殺到している。

都はPV会場の設置工事を6月1日から開始する予定だが、その準備作業として24日から代々木公園で木々の剪定に入った。これが不必要な自然破壊にあたるとして批判の声が上がっている。

さらに、PV会場は公園内の約3万5千平方メートルのエリアに巨大スクリーン設置や飲食店などの出店を計画し、1日あたり3万5000人の来場者を想定している。

新型コロナ禍で飲食店への休業や時短を要請する中、飲食を奨励して数万人規模のイベントで密を作るという無謀な計画に非難が殺到。ネット上では「人を集めるな集まるなと国民にこんなに長い間負担を強いている一方で、代々木公園にオリンピックのパブリックビューイング建設って! 誰がそれを希望してるんだ」「人が密になる危険大。東京五輪は本当に国民犠牲の実験場に…」など国民から批判の声が相次いでいる。

こうした東京都の暴走に対して「代々木公園の自然を破壊する、東京五輪2020ライブサイト計画の中止を求めます」とのオンライン署名活動が行われており、26日15時40分時点で8万8000人が賛同し、計画撤回を求める声が集まっている。

国民を生命を危険にさらして愚弄し続ける大会主催者。東京五輪に関する様々な計画が日本各地で白い目で見られている。

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