そういや暑さ対策はどうなった? 社会派ラッパーが五輪〝開催ファースト〟の問題点を指摘

ダースレイダー

〝社会派ラッパー〟として知られるミュージシャンのダースレイダーが「コロナを乗り越えれば五輪を開催できる、というのは欺瞞。2年前、開催するに当たっての最も大きな障壁は暑さ対策だった。今、暑さ対策はいっさい行われていない」と指摘している。

26日、弁護士の宇都宮健児氏のユーチューブに登場したダースレーダーは「2年前は朝顔を植え、日傘を配り、丸の内のビルの窓を開けて冷房を外に出すんだと言っていた。暑すぎるからマラソンを札幌に変えた」と当時の政府の暑さ対策を並べた。

緊急事態宣言が続く中、何としても開催したい政府と不安視する世論に大きな隔たりがあるが、可否の問題点がコロナ対策だけとなり、今や熱中症対策の議論は完全に失われている。ダースレイダーは「昨日も5月なのに27度もあって7月にどうなっているかわからない。暑さに慣れさせる合宿もできない。そこに世界中のアスリートとスタッフを集めて事前の準備もせずにやるという〝開催ファースト〟の考え方では、そもそもコロナ関係なく、できない。観客を入れても暑さは変わりません」とコロナ以上の障害があると強調した。

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