良寛牛乳と鈴木コーヒーによる共同開発「良寛コーヒーソフト」が道の駅「天領の里」(新潟県出雲崎町)で6月から販売開始

株式会社良寛の諸橋且委代表取締役社長(写真左)と営業部の田村真大氏、手には新商品のソフトクリームと2019年にパッケージデザインを一新した「良寛コーヒー」

株式会社良寛(新潟県出雲崎町)は道の駅「越後出雲崎 天領の里」の新名物として、新潟市中央区の株式会社鈴木コーヒーと「良寛コーヒーソフトクリーム」を共同開発、26日に発表会を開いた。

開発に携わった良寛営業部の田村真大氏は「試行錯誤の末“良寛コーヒー”と同じインドネシア産コーヒー豆を使用した正に『食べるコーヒー』と言える商品に仕上がった」と自信を見せる。販売は6月6日から。

良寛コーヒーソフトクリーム

「天領の里」支配人の嶋野仁氏は以前より、同道の駅に名物となる商品が乏しいことに危機感を抱いており、道の駅の定番となるソフトクリームの開発を良寛へ打診していたという。当初は同社にアイスクリーム製作のノウハウが無いことから保留となっていたが、「良寛コーヒー」のコーヒー豆を提供している鈴木コーヒーとの共同により完成に漕ぎつけた。

田村氏は発表会にてコーヒーソフト開発への経緯を解説。開発開始当初はコロンビア産のノンカフェインの豆でスタートしたが、味に納得がいかず試行錯誤の末、「良寛コーヒー」でも使用しているインドネシア産の豆に変更。コーヒーの苦味と酸味が強い、通向けの本格的なソフトクリームとなったという。なお、開発の経過は良寛の公式webサイトでもブログとして一部公開されている。

また、鈴木コーヒーが進めているリサイクル運動「Recycling Coffee beans(リビーン)」に賛同し、 「良寛コーヒー」と「良寛コーヒーソフトクリーム」製造過程で大量に発生するコーヒーかすを販売時に無償で配布する。一般家庭でもよくゴミとして廃棄されるコーヒーかすだが、肥料やナメクジ避けとしてガーデニングでは有用性が注目されており、またゴミ箱へ入れることで消臭効果も期待できるという。

発表会の様子

「Recycling Coffee beans(リビーン)」で配布されるコーヒーかす

「良寛コーヒーソフトクリーム」は、1個450円(税込)。「天領の里」にて6月6日から販売開始するほか、7月6日までの期間限定で新潟珈琲問屋(新潟市中央区)でも販売。

「天領の里」の嶋野氏は今回の新名物について「本格的な味わいを持つ“尖った商品”に仕上がっている。こうした他では食べられない名物というのは、今後伸びていくと思う」と期待を寄せる。「天領の里」は元来県内からの観光客が多く、コロナ禍でも利用者の減少は2019年の7割ほどに留まっているものの、新名物の登場でこれからの夏場に客足を戻していきたい考えだ。

また良寛では、6月頃に良寛コーヒーソフトのアイスバージョンや、雪下人参を用いたヨーグルトなどの販売も予定しており、今後も目が離せない。

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株式会社良寛 webサイトTwitter

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