東京五輪オーストラリア代表 小田原市での事前キャンプ中止 7人制ラグビー「選手村に直接入村」

オーストラリアの事前キャンプ中止を発表する守屋市長=小田原市役所

 小田原市は26日、東京五輪のオーストラリア代表7人制ラグビーチームの事前合宿を中止すると発表した。同国ラグビー協会から新型コロナウイルスの影響で合宿実施を見合わせる連絡があったという。県内で東京五輪・パラリンピック関連の事前合宿中止が決まったのは2例目。

 市によると、21日に同協会の最高経営責任者から「コロナの継続的な影響により、選手村に直接入村する」と同市の守屋輝彦市長宛てにメールで通知された。

 市の計画では、男女の代表チームの選手・スタッフ計約50人を7月中旬から下旬にかけて1週間ほど受け入れ、城山陸上競技場(同市城山)で練習を行う予定だった。26日の定例会見で守屋市長は「心待ちにしていただけに残念。こうした状況の中ではやむを得ない」と肩を落とした。

 同市ではエリトリア、ブータン、ミャンマー、モルディブの事前合宿も予定。現在は関係機関との調整中といい、守屋市長は「現状は難しいという気持ちもあるが、相手国との状況も踏まえて対応したい」と説明するにとどめた。

 県内では平塚市がパラリンピックのリトアニア選手団の事前合宿中止を決めている。

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