エイベックスは27日、同社取締役会において、サイバーエージェントを対象とする第三者割当による自己株式の処分を決議したことを発表した。これにより、サイバーエージェントがエイベックスの筆頭株主になる見通し。
処分価額は1株につき1488円、処分株式数は普通株350万株で6月14日に実施する予定。エイベックスは約52億円を調達する。
サイバーエージェントは3月31日現在、エイベックスの株式を200万株を持つ第5位の株主だが、今回の処分に伴い、保有比率が4・84%から12・27%になり、第1位になる。
エンタメ業界は、テクノロジーの進化によって、デジタルサービスのさらなる展開を迫られている。また、コロナ禍という厳しい状況を踏まえたとき、エイベックスは強固な財務基盤が必要と考えたようだ。
その点、サイバーエージェントは音楽配信サービス「AWA」を共同展開するなど、幅広い協業関係にあった。
エイベックスは「両社間で新たなヒットコンテンツを創出して行きたいと考えております」としている。