久保建がヘタフェ残留へ レアルOBのミチェル監督就任で「恩恵を受ける」

久保建英

日本代表MF久保建英(19)がスペイン1部ヘタフェに残留する可能性が出てきた。同国メディア「デフェンサセントラル」が報じた。

久保が同1部レアル・マドリードからレンタルで加入したヘタフェは今季限りでホセ・ボルダラス監督(57)が退任し、来季新監督にミチェル氏(58)を招聘したと発表した。新指揮官はRマドリードで404試合に出場したレジェンドでチーム再建を託されたが、久保の将来にも影響があるという。

同メディアは「ヘタフェは日本人がもう1シーズンプレーすることに興味を持っている。久保は途方もないポテンシャル持った選手であり、今季は期待したほどの卓越性を示せなかった。しかしミチェルの着任によって、久保とRマドリードは恩恵を受ける可能性がある」と伝えている。

久保は同1部ビリャレアルから今年1月にヘタフェ入りも、定位置をつかむことはできず、1部残留を争うチーム事情から守備的な戦い方に転換したこともあってベンチ暮らしが続いた。同メディアは「ミチェルはボルダラスほど戦術的でないため、久保の全ての能力を引き出せると信じている」と報じている。

久保にとっても半年間過ごしたチームだけに新たなクラブで再スタートするよりも、順応には時間がかからず、定位置確保に挑めるはず。また契約元のRマドリードも久保に経験を積ませたいだけに、クラブOBのミチェル監督のもとでならレンタルの延長を承認するとみられる。

リーグ終盤のレバンテ戦(17日)では、途中出場ながらヘタフェの1部残留を決める劇的ゴールで「英雄」とも呼ばれた久保は来季も青いユニホームを着ることになりそうだ。

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