バンクシーの著作権はどうなっている? 中村倫也も興味津々…落札額「25億円」の行方

中村もバンクシーに興味津々だ

バンクシーに覆面アーティストゆえのジレンマがあるようだ。英国を拠点とするバンクシーは、世界中のストリートを舞台に神出鬼没に活動。社会問題をテーマにメッセージ性の強い作品で注目を集めている。

2018年には、少女と赤い風船を描いた作品が高額落札されると、額に仕込まれたシュレッダーで絵を裁断し世界中を驚かせた。謎に包まれたその存在は、世界で最も注目されるアーティストの一人だ。

そんなバンクシーを特集した「バンクシーって誰?展」が8月21日から東京・天王洲の寺田倉庫G1ビルで開催される。

27日に「『バンクシーって誰?展』記者発表会」に出席した俳優の中村倫也(34)も「素性が謎じゃないですか。(落札額で)25億円とか入ったら、国に『こいつ何なんだ』って言われますよね。国税みたいなの絶対(バンクシーの居場所に)行きますよね。それでも正体は分からないんですかね」と興味津々。

正体不明だからこそ注目を集めるバンクシーだが、それがゆえに著作権を主張できないジレンマがある。代表作である「花を投げる男」などの商標権について欧州連合知的財産庁(EUIPO)は無効という決定を下し、バンクシー側が敗訴。

謎の割にバンクシー展が多く開催される理由のようだ。今回の展示主催者に著作権について問い合わせてみた。

「バンクシー自身が自分の存在を明らかにしていない。つまり本名だったり、住所とか、そういったものがない。著作権を主張するには『私が書きました』という証明が大前提なんですね。(著作権については)申し訳ない気持ちもあります」とこちらもジレンマがあるようだ。

また「契約している海外の企画会社はバンクシーサイドの弁護士とやりとりがあったりするけど、そこはもうブラックボックス」(同)。

謎のアーティストの正体が明かされる日は来るのか。

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