エンゼルス・大谷が交通トラブルで先発登板を回避 代替乗車した高速鉄道が感謝

アスレチックス戦にDHで出場した大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は27日(日本時間日)に敵地オークランドのアスレチックス戦の先発登板を回避し、「2番・DH」で出場した。28日(同29日)の同カードで先発マウンドに上がる。理由は故障ではなく、球場へ移動するバスが途中で交通事故の渋滞に巻き込まれ、到着が遅れたためだった。

オンライン会見に参加した報道陣の顔が固まる中、マドン監督が笑いながら「ベイブリッジで事故があったらしく、翔平の乗ったバスが足止めをくらって、急きょプランBに変更し、BART(サンフランシスコ・ベイエリアの高速鉄道)に乗ることになったんだけど、そのBARTでも問題があって、遅れたんだ。翔平は午後4時頃に登板のルーティーンを開始するんだけど、それが1時間近く遅れてしまったから、代替案で行くことにした」と説明。

そしてこう続けた。「でも登板しないならDHで出てもらいたいしってことでラインアップを変えた。サンディ(サンドーバル)が十分に休息を取れていたから投げてもらうことになったよ。交通事情による避けられない事態だったってだけさ」

マドン監督は大谷が乗っていたバスが渋滞にはまっている間、水原通訳とテキストメッセージをやり取りしていたという。

なお、登板変更発表後、BARTは公式ツイッターで反応。「まず何より、ワオ、野球のスーパースターである大谷翔平をBARTに乗ってもらえてとても光栄です。でも、こちら側では一切の遅延はなかったことをお伝えします。オペレーション管理センターも、コロシアム行きの電車に遅延はなかったと報告しています」と説明した。

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