川口春奈&横浜流星もメロメロ!! 「着飾る恋には理由があって」“こうじ”&飼い主さんにキュートな演技の裏側を聞いちゃいました!

TBS系で放送中の火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」。奇麗に着飾ることで自分の居場所を得ていたヒロインが、価値観の違う人々と一つ屋根の下で暮らしながら、恋をしたり友情を深める中で“着飾るというよろい”を脱ぎ捨て、自分らしく生きる姿を描く“うちキュン”ラブストーリーです。

主演の川口春奈さん演じる真柴くるみと、横浜流星さん演じる藤野駿がひかれ合う様子は毎週大きな話題に。しかし、キャストをしのぐ勢いで視聴者のハートを奪っているのが、真柴らが暮らすシェアハウスで飼われている犬・こうじ。自然でキュートな演技はどのように成立しているのか気になった記者が、こうじを演じる犬・葉菜(りいな)ちゃんと、飼い主の細波麻裕美さんにお話を伺いました!

――放送開始以来、各方面から葉菜ちゃんにメロメロになっているという声を聞くのですが、出演されてからの反響は届いていますか?

「届いています! 個人のSNSにもたくさんメッセージをいただいたり、現場のスタッフさんにもかわいがってもらっています。スタッフさんがご家族から『あの犬ってCGなの?』と質問されたとも聞きました(笑)。葉菜と同じ犬種のボーダーコリーで仲良くしている飼い主さんたちもいるのですが、その方々からも反響をいただいています」

――葉菜ちゃんの芸歴は何年になるのでしょうか?

「3歳から活動しているので、7年になります」

――7年! ということは今10歳ですね! どうりで落ち着いているわけです…。

「今では落ち着いていますが、昔は本当にやんちゃで…。育児ノイローゼになりそうでした(笑)」

――先ほど廊下でお会いした時には、たまたま通りかかった横浜さんはじめ、たくさんのスタッフさんからかわいがられていましたね! 共演者の中で誰に一番懐いていますか?

「人が大好きな子なので、それぞれ同じくらい懐いていると思います。基本的に、その日に共演シーンがある人のそばに行くことが多いですね。(早乙女)香子(夏川結衣)さんにずっと付いていくシーンがあれば香子さんと一緒にいますし、駿くんとのシーンが多い時は駿くんと一緒にいます。今日はこの人に付いていくんだな!って理解すると、自然とその人に付いていくようになりますね」

――その日の共演シーンの多さも分かっちゃうんですね! 初対面の私にも、出会ってすぐに近寄って来てくれてびっくりしました!

「もともと人が好きなので、誰のところにでも行くんですよ!」

――台本には「こうじ『〇〇する』」などと書かれていて、一つ一つの指示が結構細かいなと感じました。私も犬を飼っているのですが、うちの犬には絶対ムリだなと…(笑)。

「葉菜はトレーニング能力が高いので、彼女にとってはそこまで大変じゃないと思います。『こういう動きができます』というのは事前に監督にお伝えしていて、逆にこうしてほしいという要望があれば、『これで大丈夫ですか?』と、確認をしながら撮影しています。ドラマ出演にあたって新しく教えたのは、首をかしげる動作ですね」

――あ〜あれはかわいかったぁ。第1話で横浜さんの胸に飛び込むシーンも素晴らしかったですし、横浜さんと同時に振り返るシーンも印象的でした。

「もともと抱っこができる子なので、コツをつかんでいただければ誰の胸にも飛び込んでくれます。本番前に何度か練習をさせてもらったのですが、横浜さんの受け止め方がとても上手だったこともあり、息の合った演技が見せられたのではないかなと思います。振り返るシーンでは、事前に逆方向を向いてもらっておいて、『りぃちゃん!』と呼んでこちらを向いてもらいました」

――そういう演技は専門のトレーニングをされているからできるものなのでしょうか?

「普段のしつけにプラスアルファで訓練を小さい頃からやってきたので、それを応用している感じです。私以外でも、誰の言うことも聞くように教えてきたので、第4話で丸山隆平さんの言うことを聞いていたように、子どもの指示でも聞きます」

――それは驚きです…! ムロツヨシさんと共演しているCMも拝見させていただいたのですが、CMや雑誌撮影などと比べてドラマの撮影は難しいでしょうか?

「CMはコンテがあって、これをやりたいというのが決まっているため、事前にみっちり打ち合わせができるのですが、ドラマだと現場で臨機応変に対応することが多いです。ドラマの方が自然な犬らしさというのが求められます」

――犬らしさというと、自由に動いてもらうことが大切になりそうですね。実際はどれくらいフリーで動かれているのでしょうか?

「結構フリーですよ。このタイミングで動いてほしいというのはあるので、それはこちらで指示していますが。例えば、第2話で駿くんと香子さんが家事分担表を作っている時に、駿くんのところへ行くシーン。あれは葉菜が勝手に動いてやっていました」

――ほえるシーンとか、おもちゃを落とすしぐさもありますよね。

「あれも葉菜のアドリブです!」

――アドリブもかなり採用されているんですね!

「そうですね。結構取り入れていただいています。塚原あゆ子監督にも『好きなように動いていいよ〜!』って言われているので、自由にやらせていただいています」

――では、今作で特に難しかったシーンはありますか?

「第4話で、香子さんのセリフが終わったら近寄って行って、決まったルートで付いて行って、さらにソファに上って伏せをするという一連の動きがあったのですが、それは難しかったですね。結果的にできたのでよかったのですが、本番前は心配でした」

――そういう場合は動きごとに細かく指示出ししているのでしょうか?

「最初に動くタイミングだけこちらで合わせて、その後は…お祈りしています(笑)」

――お祈り(笑)。でもその期待に100%応えてくれるんですね!

「そうなんです。もちろん行きやすいように環境は整えてあげているのですが、長い一連の動作がある時はどうやってやろうかなって、毎回悩みます。結果、だいたいやってくれるので頼もしいです」

――(スッと記者の側に寄って来た葉菜ちゃんに)本当にすごいねぇ! そういう難しいシーンだったりとか、お仕事全体を通してご褒美にしていることってありますか?

「褒めてもらうことですね! キャストの皆さんもシーンが終わった後に『りぃちゃん上手だったよ〜!』って褒めてくれるので、葉菜もやる気になるし楽しんでいます。実は、小さい頃から、ご褒美をおやつとかにしていないんです。褒めてもらえるのが一番のご褒美と教えていたので、それが良かったんだなと今にして思います」

――そうなんですね! 普通はおやつを使って動かしたりすることが多いと聞きます。

「もちろん手法としておやつを使うことはあるのですが、基本的には褒めてもらうことが一番のご褒美になるようにしています。おやつをご褒美にしてしまうと、おやつで頭がいっぱいになってしまうんですよね。自然な演技というよりはおやつが気になり過ぎて、目がギラっとなってしまって。たとえおやつを持っていたとしても、そばに座って見上げて待つとか、自然なしぐさをしてもらえるように意識しています。とはいえ、本人は普段からやっていることなので、そのままの葉菜なのですが」

――ドラマの撮影だと指示出しの声が入ってしまうことはないのでしょうか?

「声を入れたくない時は、ハンドサインが主な手法です。ただ、声の指示じゃないと難しい時もあるので、そういう場合は監督にお伝えしています」

――ハンドサインとはどのようなものでしょうか?

「伏せだったら手を下に向けて下げたり、こちらに来てほしい時も手で“おいで”っていうしぐさをすると来てくれます。あとは、テストの時にこのセリフで行くっていうのを覚えさせたりします。このセリフだよっていうのを教えておくと、本番もなんとなくその通りに動いてくれるので…(笑)」

――自分が動くタイミングのセリフをなんとなく理解してしまうだなんで…天才じゃないですか! あ、葉菜ちゃん寝ちゃいました…!

「今もリラックスしていますね。どこでも素の自分でいられる子なので、それも葉菜のすてきなところです」

――葉菜ちゃんは“着飾って”ないんですね!

「全然着飾ってないですね(笑)」

――では最後に、今後の見どころをお願いします。

「葉菜は、自然にスッと画角に入っていったり、誰かに付いていったりと、シェアハウスの中で飼われている犬としての演技を心掛けています。こちらの指示で何かをしているというよりは、自由に動いている葉菜に注目してもらえたらいいなと思います!」

☆取材秘話☆

取材前にごあいさつに行くと、そこには既にスタッフに囲まれてかわいがられる葉菜ちゃんの姿が。取材陣を見つけると、勢いよく近寄ってきて「こんにちは!」と言わんばかりにしっぽを振ってくれました。弊社カメラマンにしっぽをブンブンぶつけながら気持ち良さそうになでられる葉菜ちゃん。そこへ偶然、横浜さんが通りかかり、「かわいがってもらってるねぇ〜」といとおしそうに葉菜ちゃんを見つめる一幕も。葉菜ちゃんのそばを通るスタッフ全員が口々に「かわいい」と言う様子から、なごやかな現場であることが伺い知れました。

細波さんと記者が話している最中も、葉菜ちゃんは記者の足元へ奇麗にお座り。かと思えば、待機中のスタッフの元を順番に回ってなでてもらったり、おなかを見せたりと、とにかくかわいがってもらいたくて仕方ない様子。取材中も終始デレデレとしてしまった記者でした。そして撮影では細波さんの指示を的確に理解して、カメラ目線を連発。あまりの賢さに、終始スタッフからの「すごい! いい子だね〜!」の声が止みませんでした!

TVガイドのYouTubeチャンネルでは取材を受ける葉菜の様子をアップ中! 動く葉菜ちゃんを堪能してみてください!

【番組情報】

「着飾る恋には理由があって」
TBS系
火曜 午後10:00〜10:57

取材・文/A・M(TBS担当) 撮影/蓮尾美智子

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