柔道・井上監督 緊急事態宣言延長にコメント 柔道界感染者続出には神妙な面持ち

井上康生監督

柔道男子代表の井上康生監督(43)が28日、9都道府県に発令されている緊急事態宣言が6月20日まで再延長されたことを受け、オンライン取材でコメントした。

まず「こういった中で柔道、試合をさせていただけることに感謝の気持ちを持っている」と、期間中に控えている世界選手権ブダペスト大会(6月6~13日、ハンガリー)に参加できることに謝意をあらわした。

ただここのところ、柔道界は新型コロナウイルスの感染者が続出。2日に強化選手の感染が判明したことで代表合宿が中止され、8日にはグランドスラム・カザン大会からの帰国者が陽性判定された。また、14日には井上監督の母校・東海大柔道部で55人もの部員に感染が確認されている。

このことから「この環境下で(試合を)やることに対して色んなご意見等々あるとは思うが、我々は安全面に十分気を付けて、今やるべきことを積み上げながら毎日進んでいくことが必要」と神妙な表情。

最後に「世界選手権、その先のオリンピックにおいても、戦わせてもらうのであれば目標に向けてしっかり戦うこと。また皆さんに少しでも明るい希望を与えられるような試合を見せる、ということをお互い声掛けしてやっているところ。今後も行動にそういった自覚を持って進めたい」と話した。

© 株式会社東京スポーツ新聞社