大谷が「前半2か月のア・リーグMVP」に スポーツ・イラストレイテッド誌野球担当記者7人中6人が選出

前半2か月の活躍が高く評価された大谷(ロイター=USA TODAY)

米スポーツ誌の「スポーツ・イラストレイテッド」は、このほど野球担当記者らが選んだ「前半2か月の各リーグのMVP」を発表し、7人中6人の記者がエンゼルスの大谷翔平投手(26)をア・リーグMVPに選出した。

この企画でただ一人、大谷を選出しなかったマイケル・シャピロ記者がMVPに指名したのは27日(日本時28日)現在で両リーグトップの16本塁打を放っているブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)だった。同記者は「ここで大谷翔平を選ばないのは心苦しいが、現時点で本塁打、打点、長打率、OPS(出塁率+長打率)においてア・リーグトップであるゲレロの輝きの方が、大谷の二刀流の輝きよりもチームに貢献している。それは特筆すべきだ」と理由を述べた。

一方、大谷を選んだ記者たちは「大谷が投打両方で達成していることは並々ならぬことで、チームの出来とは関係ない」「1世紀、誰もやらなかったことをやっている選手以外に選ぶ選手なんていない」「エンゼルスで50試合中47試合に出場し、OPS+(得点力の大きさ。100が平均)が154、ERA+(通常の防御率にリーグ平均防御率や球場の投打の有利不利を加味した数字)が187」「本塁打はゲレロの次、三振率はシェーン・ビーバー(インディアンス)の次。投打のバランスがどれだけ難しいか。例え数字が少し下がったとしても、彼の二刀流を記憶に刻む年」「最も並外れたシーズンを過ごしている選手にあげるしかない」などと太鼓判を押した。

ナ・リーグの投票でブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(23)に3票、カブスのクリス・ブライアント内野手(29)に2票、ドジャースのマックス・マンシー内野手(30)とレッズのニック・カステラノス内野手(29)が1票ずつと意見が分かれたことからも、大谷への評価は飛び抜けていることが分かる。大谷がこのままレギュラーシーズンを走り抜けられれば、MVPは確実と言っても過言ではないだろう。

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