キャンプを始めようと思った時に、まず最初に頭に浮かぶのはテントですよね?我が家も当初は悩みましたが、今思えば「その時欲しいテントを買う」のが理想のテント選びへの近道かもしれません。今回は10年間で筆者が購入した7つのテントの選んだ決め手を振り返っていきますので、テント選びの参考にしていただけたら幸いです!
ファミリーキャンプからソロキャンプまで10年間のテント遍歴をご紹介!
我が家が最初に購入したのは初心者向けのツールームテントです。
そこから実際にキャンプを続けていくなかで「もっとこういう機能がほしいな」と、その時々のニーズや家族環境の変化に伴って10年間で7つのテントを購入してきました。
今回はそれぞれのテントを選んだ際の理由について解説していきます。
あらゆるシチュエーションに100%適応する万能テントはなかなかないと思いますので、筆者がどのような視点でその都度テントを変えていったかという過程が、みなさんのテント選びのヒントになれば嬉しいです。
ファミリーキャンプにおすすめのテント3選
まずはキャンプを始めた初期の頃に購入した、ファミリーキャンプ向けのテント3つをご紹介します。
1. 【キャプテンスタッグ】オルディナスクリーンツールームドームテント
キャンプを始めて一番はじめに購入したのがキャプテンスタッグの「オルディナスクリーンツールームドームテント」です。
初心者の方が気になる事は同じかもしれませんが、キャンプを始めたのは良いけど今後何回行くのか分からなっかったのである程度条件を絞りました。
- 格安である事(行かなくなっても良いように)
- 虫対策がされている事(虫がいる中での食事は無理なので)
- 設営が簡単な事(初心者で不慣れだから)
以上の3点の条件を考え、比較的安いキャプテンスタッグ製品で、虫対策がされているツールームテントで、自立式のドーム型だと設営が簡単という事があり決めました。
オルディナスクリーンツールームドームテントの仕様
- 製品サイズ:280×620×H190cm
- 重量:16kg
- 材質:フライ:ポリエステル70D(PU1,000mm)、メッシュ:ポリエステル1mmメッシュ
インナーテント:ウォール=ポリエステル70D(通気性撥水加工)、グランドシート=ポリエステル150D(PU1,000mm)メッシュ:ポリエステル1mmメッシュ
ポール:Φ11.2mmグラスファイバー、Φ12.7mmグラスファイバー - 原産国:中国
耐水圧性能は1,000㎜という事で最低限ですが、そもそも初心者で雨の日にキャンプをしないのであれば、耐水圧は特に気にしなくても大丈夫です。
▼「オルディナスクリーンツールームドームテント」の詳しいレビューはこちらの記事でご紹介しています!
2.【スノーピーク】ヴォールト(エントリーパックTT)
そして、ツールームテントを6~7年使ってから、次に購入したのはスノーピークのトンネルテントである「ヴォールト」です。
実際に購入したのは、そのヴォールトとアメニティタープのセットの「エントリーパックTT」で、キャンプを始めて数年経っておりツールームではなくとも虫対策も出来るようになりました。
また、長期キャンプや北海道などの遠出キャンプをする事になり、キャンプスタイルをハイスタイルから荷物を圧縮出来るロースタイルに変更したのもこの時期です。
ヴォールトの仕様
- 重量:7.9kg
- 収納サイズ:66×25×25(h)cm(キャリーバッグサイズ)
- セット内容:セット内容/テント本体、フレーム長(×1)、フレーム短(×2)、ジュラルミンペグ(×24)、自在付ロープ(3m×4、2.5m×8) 、リペアパイプ(×1)、キャリーバッグ、フレームケース、ペグケース
- 対応人数:4名
- 室内高:150cm
- フライ耐水圧:ミニマム値:1,800mm ボトム耐水圧:ミニマム値:1,800mm
- UVカット加工:○
- 特長:カマボコ型のシンプルなテント。アウトフレーム構造ですので、シェルターとしても利用でき、多様なシーンに対応します。
- 仕様:材質:本体/75Dポリエステルタフタ、PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・テフロン加工、UV加工・インナーテント/68Dポリエステルタフタ、ボトム/210Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・フレーム/A6061(φ13mm)
また、子供の成長からキャンプに同行する家族数の変化が出てきたのもこの頃だったので、テントのサイズダウンするキッカケにもなりました。(子供4人います。)
3.【ローベンス】クロンダイク
ここ数年は、キャンプブームの追い風もあって一年中キャンプをする事が増えてきました。
我が家の場合は、クリスマスから年末時期に家族全員でキャンプにいく事が慣例になりつつあり、冬場の寒さを凌げるように用意したのがローベンスのベル型テントのクロンダイクです。
また、生地素材がTC素材になっており冬場でも結露が少なく、最初から薪ストーブをインストール出来る設定になっている他にはないテントで、氷点下10℃の冬場の北軽井沢でも快適にキャンプが楽しめます。
クロンダイクの仕様
- 収容人数:最大6人(インナーテントを使用する場合は異なります。)
- サイズ:390×400×270㎝(縦、横、高さ)
- 収納サイズ:80×27㎝(縦、横)
- テント素材:ハイドロテックス ポリコットン (65%ポリエステル/35%コットン)
- グランドシート:ジッパー脱着式, 210Tオックスフォード100%ポリエステル,耐水圧10,00mm
- 重量:16.1kg
- 付属:ペグ、ガイロープ
クロンダイクは冬だけではなく夏の日差しからも守り、グランドシートを外して使う事で全方位オープン状態で利用できるので、夏場も使用できますよ。
ソロキャンプや「カンガルースタイル」のインナーとしておすすめのテント4選
つづいて、徐々に家族全員でキャンプをする回数も減ってきたタイミングでソロキャンプ用に購入したテントをご紹介します。
2つのテントを組み合わせる「カンガルースタイル」にも使えるテントも紹介しますので、参考にしてみてくださいね!
1.【バンドック】ソロベース
キャンプを初めて8年以上過ぎると小学生だった子供も大学生になったりと、家族揃ってのファミリーキャンプの回数は減ってきます。
その時に必要になってくるのはソロテントで、コストを抑えたバンドックのソロベースで本格的にソロキャンプデビューをしました。
形状も、軍幕仕様のパップテントで、ソロキャンプで使用するにはデザインやサイズ感も良く、キャンプギア全てが手の届く範囲にあるのが快適です。
ソロベースの仕様
- カラー:カーキ
- 対応人数:1人用
- サイズ:フライW360xD190xH110cm・インナーW190xD85xH100cm
収納時:W40xD20xH20cm - 材質:フライ/コットン混紡生地(ポリエステル65%・綿35%)・
インナー/ポリエステルメッシュ・フロア/ポリエステル・フレーム/アルミ合金 - 重量: 4.4kg
- 付属品:ペグx18、ロープx6、エンドキャップx2、収納ケースx1、取扱説明書
- 生産国:中国
ソロテントを本格的に使う事によって、家族があまりついてこない厳寒期にも1人でソロキャンプに挑戦してみようという気持ちになります。
2.【テンマクデザイン】サーカス TC DX
冬キャンプを本格的に初めて思った事は、薪ストーブで暖をとりながら料理をしたいという事でした。
もちろん、冬のファミリーキャンプの際に薪ストーブは使いますが、どうせならソロキャンプでも薪ストーブが使いたいと思って冬のソロ用テントとして購入したのは、テンマクデザインの「サーカスTC DX」です。
サーカスはソロで使うと大きいですが、グランドシートを使わずキャンプをする事で設営&撤収も簡単で、サイドフラップがあるので悪天候時も快適に使用できるテントです。
サーカス TC DXの仕様
- サイズ:442×420×(H)280cm
- 収納サイズ:Φ27×63cm
- 重量:12.3kg
- 素材: [本体] コットン混紡生地(TC) 撥水加工済み(ポリエステル65%コットン35%) [裾部(スカート)] ポリエステル [ポール] スチール製5本継ぎ(φ32mm/280cm)×1本、スチール製3本継(φ22mm/200cm)×1本
- 付属品:ポール、張り網、設営用ガイドセット、ペグ、収納袋
- 原産国:ベトナム
また、サーカスTC DXのサイズは1~3人までなら問題なく使えるサイズ。
我が家の4人の子供のうち現在小学生が1人だけなので、夫婦と子供1人の3人で使用しても十分な広さを確保できるので家族3人で使う事もあります。
3.【Hill Stone】2人用ドームテント
ワンポールティピー型テントの「サーカス TC DX」で家族3人で泊まる際に、「カンガルーテント」として購入したのがHill Stoneの2人用ドームテントです。
カンガルーテントとは大型テントやタープの中に小さいサイズのテントを設営する「カンガルースタイル」において、中に設営される小さいテントのことを指します。
形状は一般的なドーム型テントで、中で2人で使えるサイズのダブルウォールのテントです。
実際サーカスTC DXと組み合わせて使う際はインナーのメッシュテントだけを使用します。
小型のドームテントではありますが、価格も4千円程度の激安テントで雪中キャンプでも問題なく使用できます。
2人用ドームテントの仕様
- カラー:オレンジ/ブルー/迷彩
- サイズ:200cm×145cm×115cm
- 収納サイズ:45cm×15cm×15cm
- 重量:3kg
- シート素材:190Tポリエステル
- 耐水:1000mm
自立式の小型ドームテントの一番のメリットは、組み立て後にテントを持ち上げて場所を移動できることです。
天候悪化時には設営&撤収が簡単で初心者にはオススメしたいテントです。
4.【スノーピーク】ヘキサイーズ1
7つ目のテントは一般的なテントと少し違う、タープ泊に近いスノーピークのソロテントである「ヘキサイーズ1」です。
元々、ソロキャンプは焚き火時間が長く、火の粉になるべく強めのTC素材のテントを使用していましたが、焚き火の炎のコントロールが出来るようになれば、火の粉を飛ばしてテントに穴を開ける事が少なくなります。
オープンカーでソロキャンプを楽しんでいる事から、荷物量を減らす面でも必要最低限でカッコよくソロキャンプを楽しめる点が気に入って購入しました。
ヘキサイーズ1の仕様
- 重量:5.2kg
- 収納サイズ:キャリーバッグサイズ:62×19×23(h)cm
- セット内容:フライシート自在付ロープ付(1m×2、0.4m×2 )、インナーテント、アルミポール(210cm×1、120cm×1)、自在付ロープ(二又用9m×1、二又用5m×1、2.5m×5)、ジュラルミンペグ(21cm×12)、キャリーバッグ、ポールケース、ペグケース
- 材質:フライシート/210Dポリエステルオックス・遮光ピグメントPUコーティング耐水圧3,000mmミニマム・テフロン撥水加工・UVカット加工、ドアパネル/75Dポリエステルタフタ・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・撥水加工、インナーウォール/68Dポリエステルタフタ、ボトム/210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム、アルミポール/A6061(φ22mm)
また、インナーテントが吊り下げ式になっているので、使わない場合はタープとして利用する事も可能なのが嬉しいですね。
10年間のキャンプで7つのテントを使用してみて気付いたこと:万能なテントはない!?
以上のように、10年間で計90泊近くのキャンプで7種類のテントを使ってみて分かった事は、万能なテントは存在しないという事です!
皆さんも、テントを購入する場合にはあらゆる状況を考えて決めていると思いますが、人数、季節、天候、キャンプスキルレベル、利用方法などで適したテントを使うのが一番快適です。
そういう事もあってキャンプを始めてテントの購入を悩むのなら、まずは自分の好みのテント購入してキャンプスキルを上げながら、使いやすいテントを徐々に模索していくのがよいのではないでしょうか。
▼テント選びにはこちらの記事も参考にどうぞ!