大村市環境センター焼却炉 10月にも運転再開 大村市議会

 長崎県にある大村市環境センター(森園町)で4月に発生した火災について、市は28日、市議会全員協議会で、運転を停止している焼却炉の一部を10月中にも復旧させる方針を明らかにした。復旧や他施設でのごみ処理にかかる経費が14億9100万円に上ることも説明した。
 市によると、10月に運転再開を予定しているのは2号炉で、3号炉は来年1月中を予定。火災で最も被害が大きかった1号炉も復旧させたい考えだが、来年6月以降になる見込み。焼却炉1基で1日最大約40トンの処理が可能となる。
 1日約100トン発生している燃やせるごみは、6月開始を含め県内外の自治体や民間の処理施設計14カ所に運搬し、処理している。こうしたごみ処理や焼却炉復旧にかかる経費のうち、9億8600万円を盛り込んだ補正予算案を6月定例会に提出予定。10月以降のごみ処理や1号炉復旧工事を入れると、経費はさらに膨らむ見込みという。
 一方、5月の燃やせるごみの量(26日まで)は昨年同時期と比べ約14%減少。市は「市民にごみの減量を呼び掛けており、一定協力してもらっている。市民生活に影響が及ばないよう対応していく」としている。


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