ドジャース・ベリンジャーが明日復帰へ 筒香嘉智にも影響大

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、日本時間5月30日のジャイアンツ戦(4連戦の3戦目)から2019年MVPのコディ・ベリンジャーが中堅手としてスタメン復帰することを明らかにした。ベリンジャーは開幕直後に左腓骨を亀裂骨折し、2ヶ月近く戦線離脱。マイナーでのリハビリ出場を経て、ようやく戦列復帰の準備が整った。これによりドジャースではクレイトン・カーショウ、ムーキー・ベッツ、アルバート・プーホルス、ベリンジャーと4人の「元MVP」がプレーすることになる。

ロバーツはベリンジャーを中堅手として起用していく方針。よって、ベリンジャーの離脱期間中に中堅を守っていたクリス・テイラーは左翼や遊撃、二塁といった他のポジションに移ることになる。プーホルスの加入以降、正一塁手のマックス・マンシーは二塁を守る機会が増えており、また、正遊撃手コリー・シーガーの故障離脱以降は若手のギャビン・ラックスが代役として奮闘中。引き続き一塁プーホルス、二塁マンシー、遊撃ラックスの布陣がメインになるのであれば、テイラーは左翼での出場機会が増え、筒香嘉智の出場機会はさらに減少することになるだろう。

ただし、ベリンジャーは中堅に固定されるわけではなく、負担を軽減するために一塁を守るケースも出てくるとみられる。その場合はテイラーが中堅に入るため左翼が空き、筒香はマット・ベイティらと左翼での出場機会を争うことになる。しかし、内外野を守れるユーティリティ・プレーヤーのザック・マキンストリーもベリンジャー同様、戦列復帰が目前となっており、AJ・ポロックも早ければ次の週末には戦列復帰できる見込み。正左翼手のポロックが復帰すれば、筒香の立場はさらに怪しくなってくる。

また、60日間の故障者リストに登録されているトニー・ゴンソリンもマイナーでのリハビリ登板を進めており、戦列復帰が近付いている。60日間の故障者リストに登録されている選手を復帰させる際には、ロースターの40人枠を1枠空ける必要があり、ドジャース残留のために筒香に残された時間はそれほど多くない。一刻も早く残留の決め手となる結果がほしいところだ。

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