ツインズ・前田健太 右内転筋痛で10日間の故障者リスト入り

日本時間5月24日、ツインズは前田健太を右内転筋痛により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。前田は前日の登板で股関節の張りを訴えたため、5回73球で降板。速球の平均球速が今季最低の89.6マイルまで下落するなど、ピッチングに影響を与えていることが明らかだったため、ツインズはコンディションに不安を抱えたままプレーを継続させるのではなく、故障者リストに登録することを決断した。前田の離脱に伴い、内野手のニック・ゴードンがメジャー再昇格を果たしている。

ロッコ・バルデリ監督は前田の状態について「投げ続けることができる程度の故障だと思っているけれど、彼が健康な状態でないことは間違いない。故障者リストに登録するのが正しいムーブだと思う。よりよい状態を取り戻すいい機会だし、ボールの質も落ちていたからね。おそらく故障が影響しているのだろう」とコメント。前田が故障者リストに登録されるのはツインズ移籍後では初めてのことである。

バルデリはさらに「球速が低下していたし、スプリッターにも調整が必要だと彼は話していた。昨日の登板ではうまく調整ができていたように見えたけれど、普段とは異なることをしていた。(ピッチングを変えて)故障をカバーするようなことはしてほしくない。健康な状態でマウンドに上がり、本来のピッチングをしてほしいと思っている」と語り、股関節に不安を抱えたままプレーさせたくないとの意向を明確にした。

前田本人によると、股関節の張りを感じ始めたのは前々回の登板(日本時間5月17日のアスレチックス戦)が最初だが、今季の不安定なパフォーマンスを見る限りでは、それ以前から股関節に異変が生じていたとしてもおかしくない。前田は今季ここまで9試合に登板して42.2イニングを投げ、2勝2敗、防御率5.27、奪三振39、与四球11という成績にとどまっている。なお、前田の離脱で空いた先発ローテーションの枠にはランディ・ドブナックが入るとみられている。

© MLB Advanced Media, LP.